活動報告 ACTIVITY

シンポジウム&特別講演

令和4年10月14日にとちぎ健康の森 講堂にて、栃木フォスタリングセンター開設1周年記念事業が開催されました。第1部のシンポジウムでは「中途からの養育と愛着形成」と言うタイトルで、各パネリストの方々が、養育している子どもたちとどのようにかかわってきたかが語られ、助言者の小林順子さん(国際医療大学クリニック・小児精神衛生相談室)より、拠り所を求める子どもたちの強烈な思いを受け止めながら親となっていくプロセスを感じたという感想がありました。

第2部は「心の響き合い親支援―虐待予防をめざして」と言うタイトルで、澤田敬氏(小児科医・NPO法人カンガルーの会理事長)の特別講演がありました。澤田氏は子どもの心を理解しながら信頼関係を作ることが大切であると、2者の間で同じように感じ合う「間主観性」について語り、それによって親と子、または、問題を抱えた人と支援者の心がつながっていくことを、事例を交えて語られました。

コロナ禍ということもあり、人数制限がありましたが、多くの方にご参加いただき、たいへん有意義な記念事業となりました。